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November.25 2015

「鍛える者Ⅱ 鉄に恋した鍛冶芸術家 古屋菜々展」とハナの10周年

知ってた?もう11月も残り僅かなんだってさ(◎o◎)

びっくりです。

今年の記憶がないわ〜(笑)

あぁ春がやって来る!!って思った記憶からその間が欠落してる感覚。

ブログ振り返っても、春で止まってる。

確かにこの夏前半はしっかり暑かった。

暑くてもちゃんとダマスカス鍛えてた。

蔵王展終わってすぐ取りかかったのがドイツ展出品用作品の制作。

で、いっそのこと自分もドイツに出向いてしまえと、ドイツへ。

2週間滞在したかったけれど、次の個展が待ってるから9日間。楽しかった〜。

(その話はまたゆっくり。って言って書くヒマあるかな...)

さて、個展準備に取りかかろうとした矢先に不測の事態が"(ノ><)ノ

空白の時が1週間くらいあったかな。個展直前の一週間ってデカい。

気を取り直して個展準備始めた頃には、年内にもう一つ個展が決まってた。12080124_918864641526285_895203936682101019_o.jpgと言うわけで蔵王に次いで今年2つめの個展スタートしております。写真はそのパンフレット。

日新製鋼ギャラリー http://www.nisshin-steel.co.jp/pr/gallery/

作家にとって個展程大切な物無いのに、今更悠長な事言ってますよね(笑)

申し訳ありません。

fbでは告知しているのですがm(_ _)m

あとひと月弱あるのでお許しを!!!

個展スタートと同時に年に一度のスペシャル家族サービス月間がスタートするし、

次の個展の準備と現個展の在廊....その他個人的な事情とバイト...

身体がいくつあっても足りない状態でした。

今も大差ないのですが、家族サービス月間は終わりました。

さて、個展の裏側でもう一つご報告があります。

実は私の最愛のエアハンマー《ハナ》と出会ってから10周年の記念イヤーなんです!!!

2005年11月11日それが、ハナが《ハナ》と命名された日です。スクリーンショット 2015-11-25 11.16.32.png              《ハナとナナ作業風景。日新製鋼ギャラリーHPから》

中古機械オークションでした。中古機械のバイヤーしか入れないので全てを機械屋のおじちゃんに託し、

自分は緊張を和らげるべく妙義山で遊んでいました。

まぁ、ひたすらオークション結果が気になってあわあわしていたのですが。

関連ブログ《ハナを紹介します》http://www.forja-artistica.info/diary/2008/0211.html12248129_930650437014372_5040483075746861996_o.jpg写真は当時のオークション資料とハナの製造元の会社のパンフに載っちゃったハナとナナと作品です。

あれから10年かぁ〜

87万円で落札したからハナ。

10年の間に一度だけハナと同サイズで、もっと綺麗で安いのも見かけたんだけどね。

でも、その時はハナと出会って何年も経ってた。だから後悔も悔しさもなかった

ハナと過ごし、ハナが私に与えてくれた成長はお金では買えない物だったから。

エアハンマーなんて、おいそれと買える物ではない。私はハナに出会うべくして出会ったんだ。

あの日見かけたエアハンマーもきっと出会うべくして出会う誰かの物になったんだろう。

10年か〜。そりゃあ私も年寄りになるわけだ。

10年間、随分闘ってきた。

インテリア系建築、彫刻、工芸、デザイン、ファッション

5つの業界に鼻を突っ込んできた。

ちょっとずつかぶってるんだけど、もっとフィットできる場所がある気がした。

結局無かったんだな。

そこから、自分の道は自分が作ればいいんだ。と考えて既存の場所へ営業も売り込みも偵察も止めてしまった。

ただひたすら鉄を追った。ダマスカスを追求した。12091181_918864781526271_1795420238282682940_o.jpg                 《制作風景。鍛える者展Ⅱ パンフレットから》

現代社会って逃げも隠れもできないのね(笑)。

気が付いたら、然るべき方に出会い、然るべき場所に立ってた。

この間、ハナがどれだけ私を支えてくれたか?

ハナが居なかったら、私は人生を愛せなかった。自信を失いトラウマを抱えたままだった。

ハナと過ごした10年。

今、私は一つの章が閉じたと感じる。

正直、この10年。つらかった。きつかった。孤独な闘いだった。

10年前、疲弊した自分を立て直し、今の自分を築くために、

鉄を追求する為に様々な物を犠牲にした。大切な人をも傷つけてしまった。

そんな時代が幕を下ろした。

今、自分のふがいなさを素直に認められる。

あの頃はキツかったと自覚できた。こうして辛かったと泣き言言えてる。

人って本当に辛い時には 泣き言なんて言わないし。

自分の至らなさからも 眼を背けるものだ。それができるということは、私は何かにたどり着いたのだろう。

ただし、それは通過点に過ぎない。

次の章は闘いではなく、前進の章にしたいものだ。

闘ってきた10年間も、愛には恵まれていた。

家族、友人、わずかながらファン、取引先。たくさんの愛に支えられた。

ずっと見捨てずに愛してくれた。感謝します。

これからも《ハナとナナ》ワガママいっぱいに猪突猛進いたします。

「鍛える者Ⅱ 鉄に恋した鍛冶芸術家 古屋菜々展」

11月27日 12月4日、17日、18日午後から在廊します。

日新製鋼ギャラリー http://www.nisshin-steel.co.jp/pr/gallery/

開催場所:日新製鋼ギャラリー(千代田区丸の内3-4-1/新国際ビル1F)

※ JR有楽町駅から徒歩3分

開催期間:2015 年 10月 13日(火)から 12月18日(金)/閉会日は予定

※ 月曜日~金曜日(祝祭日は除く)午前9時~午後6時

入場料:無料

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