鏤? Diary Forja-Artistica

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April.17 2016

阿蘇山よ、そなたはもう十分に美しい。

阿蘇山よ〜〜〜

噴火しないでおくれ〜〜〜!!

小規模噴火してるようだけど。もう被害も地震もいらないよ〜〜〜〜。

阿蘇山ってさ。私の中で存在デカいんだ。

高校の修学旅行で遊歩道散策しただけなんだけど。衝撃的だった。

それ以前から 連休あれば山登る家族だったからけっこう山は見てた。

バスを降りて、「そもそもバスで行って〜なんてパターンはたいてい観光地化されてイマイチな場所」に違いない

「火山なんて木もなくて、ど〜せつまんないでしょ」ってテンションだった。

しかし、いつしか私は目の前の光景を キョロキョロクルクル必至に見回してた。

カメラなんて持ってなかったから、全ての景色を脳に焼き付けようと躍起になった。

見た事も無いほど巨大で荒涼とし なだらかで険しい火山特有の場所だった。

しかし、不思議と人を拒む空気ではなかった。むしろ、人など歯牙にもかけない、見えていない。そんな空気。

その山肌は木一本なく、ただただ様々な色の土が折り重なっていた。

大地そのものが、地層が紅葉にも勝る色づきで、それはそれは絶景だった。

これまで私は山の上の上物(?)を自然と呼び、それを美しいと思っていたのか?と気付かされた。

例えば、コケ、草花、木、森、川、湖など...。

そんな上っ張りのない山、大地、地球そのものが生きていて その生き様の美しさだと感じた。

自然の美しさの概念を根本から変えられた山とも言える。

高校生の頃の記憶をいくら引っ張りだしても、あの美しい色合いまでも再現できない。

しかし、強烈な印象と気配は鮮明に残されている、

ダマスカスを打っていると、しばしばそれを思い出す。

その記憶がなかったらここまでもダマスカスにのめり込まなかったかもしれない。

阿蘇山よ、そなたはもう十分に美しい。

もう地層を刻まなくていいから、穏やかにいておくれ。

自然は人など歯牙にもかけないから、無慈悲だから美しい。

だが、どうかその眠れる力を眠らせておいておくれ。

熊本、大分での地震災害 心からお悔やみ申し上げます。

早く余震が止みますように。

熊本の友人知人、大分のJ.Boonの皆様、並びに住民の方々のご無事を切に祈ります。

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