鏤? Diary Forja-Artistica

« ハナ、メンテナンス地元編 鉄の音 »

September.10 2013

工房模様替え(4月)

物事何をするにも 思い立ったら吉日。

その吉日が 来るまでは、ヌボ~っと 過ごすのが私の常。

そして、一度開始すると、 シツコイのも私の性質。そんなナナ時間は 理解してもらえず、

子供の時から怒られたものだ。 今でも変わってないけどね~。

だから一人が好きなんだ。

さて、工房が一人工房になって 1年以上経った 今年4月、 思い立っちゃった!!

吉日到来!!

「工房の模様替えしよう☆」 ずーっと温めていた計画だけど、 お部屋の模様替えと 工房の模様替えは訳が違います。

重量物がたくさんあるので 率直に言えば 怖いのです(--〆)

万一、 一人で失敗してしまって、 挟まったり下敷きになったりしたら...?

しかし、思い立ってしまったのです。 吉日来たら 従うよりほかないのです。 まずは、フォークリフトを使って 工房を空にしていく。 130418_1111~01.JPGフォークリフトに長爪装着して

1辺2メートル程のキューブ状の物置×2個

屑鉄用ゴミ箱

バネハンマー

そして穴あき定盤(作業台みたいな2.4m×1.2m高さ0.9m上の写真の大きなテーブルみたいな物)

ぜ~んぶ引っ張り出して

ようやく辿り着いた鉄板。今回の最大の目的☆

しかし (-o-;) この鉄板厄介な場所にありまして。 入れる時も苦労したけど 入れる時は二人だったし 出すことなんて考えてなかった。 柱と、 作り付けの棚の間で フォークリフトもホイスト(天井クレーン)も単純には利かない。130418_1157~01.JPG手順としては 「棚ギリギリまでスライドさせ 柱を回避させてから フォークリフトで引っ張り出す」 だ。(フォークリフトによっては 爪が左右にスライドする物もあるが 今回のフォークリフトはスライドしない。)

鉄板の下に、 25ミリの下駄を履かせてあるのを 頼りにフォークリフトの爪を差し入れる。 25ミリの隙間では 分厚い長爪の先端しか入らない。 手前がちょびっとしか持ち上がるだけ、 その状態で 一気に上げると落ちる。

隙間に もう少し厚い下駄を入れる。 フォークリフトを少し前進させて、 もう少し持ち上げる。

更に分厚い下駄を入れつつ 鉄板全体が平らに持ち上がるように 下駄位置を移動させていく。

何度か繰り返し 全体が平らに持ち上がったところで、 70ミリの丸パイプを2本差し込む。(もっと太いパイプがあればいいのだが、重量に耐えられる肉厚パイプはこれだけだった。)130418_1313~01.JPG

さてやってみましょう!!人類コロと梃子さえあれば ピラミッドの石だって動かせる☆

鉄板ぐらい いけるんじゃん?? なんとかなるさ!!130418_1312~01.JPG

床の穴を利用してバールに力を加える。

グラッとパイプが回り、 ゴロっと元に戻る。 あっこれならイケる!!

バールでスライドさせつつ ストッパーを入れてく。

棚ギリギリまで 鉄板スライド成功\(^ー^)/

やれやれ 70ミリでも 長爪は浅くしか入りません 再び下駄を増やしていく。 フォークリフト侵入成功

棚、 柱、 背後のストーブと煙突 、材料に細心の注意を払いつつバック。 130418_1324~01.JPGギリギリです!!

鉄板持って旋回しようとするのだが、鉄板が重過ぎてタイヤが滑り 思い通りに旋回できないのね~。

デカい、重い、そんな要素達のせいですごく苦労する。ハナにぶつけたくないよ ( ̄○ ̄;) 脱出☆

フォークリフトに乗った事ある人はわかると思うけれど 持ち上げた時、 物の重量によって 「ふわっ」 と自分が浮き上がるのを感じる。 その度合いによって、車体に重量と相対的に荷物の重さを理解するし 重すぎる物では逆に後輪が浮く。 この鉄板様を持ち上げた気分は 「ギリギリだ!!嫌だ★」

床は鉄板か砂利。 鉄板はタイヤが滑るし 砂利は 空回りする。

重い荷物は上げ過ぎたら重心が 前に移りつんのめるように転倒するだろう ( ̄○ ̄;)

旋回し、ささやかだけど腹立たしい スロープをクリアし鉄板様 完全脱出!!!

このタイミングで コークス屋さんが コークスを持ってきてくださった。

馴染みのおじちゃんだけど、私のやってる事を見て、「えっ(◎o◎)」と絶句。「まさか一人じゃないよね?」

「いえいえ見るからに一人しか居ないじゃない!!」 「嘘だろ~これ全部一人で!!」

長身のおじちゃんはぐるりと辺りを見渡し、それから私に目を落として 「お見それ致しました!!」130418_1437~01.JPGあっちなみにコークスは1トン大人買いね♪

若干滅入っていた所をおじちゃんの明るいトークに癒されました。

「とにかく気を付けるんだよ☆」と言い聞かされて バイバ~イ♪ ありがとうございました \(^‐^)

さて作業再開☆

定盤をほぼ以前の位置に設置。多分定盤の方が総重量はあると思うのだが、形状的に重心の位置が近く取り回しが楽。

それでも、きちんと置かないと後で気分が悪いから慎重に場所を選ぶ。試しに水平をみると全然水平じゃない(@_@)

諸事情でそこそこで諦める。

さてその手前にあの鉄板様を配置したいぞ。

再び鉄板を持ち上げるが 重い上に砂利に取られたのか、後輪が浮き上がってしまう。2.5トンのフォークリフトで後輪浮くってことはやっぱり2.5トン越えるのかな~。あとで重量計算してみたら1.7トンくらいだったから やはり形のせいで バランス悪いんだね~

鉄板置いたのはいいけど、後ろの機械達があるからフォークリフトの爪が抜けないやん。CA3C0303.JPG結局、ちょっとズラして置いて再び梃子とコロ。

位置を決めて~ 今度は水平を出したい。予想以上に工房の床が傾いてた。

転がす程度ならこのバールで足りたけど、水平出すには持ち上げなきゃならない。梃子ってさ、長ければ長い程楽だから、長くしてみたら、スペーサー入れるにも手が届かなくて。一人ってままならないね~。

必至に持ち上げて足を使ってスペーサー蹴り込んで(=゜-゜)(=。_。)

まっ気持ち水平かな。今思うと どうにかしてホイスト使えば良かったな(*^_^*)

<

完了!!!!

バネハンマー、ゴミ箱、倉庫を戻す

できた~!!!!

でもね喜びなんてなかったよ、

終わった瞬間無性に心細くなって、泣きたくなった。

思えば、一つ一つ怖かったし その感情を殺して 冷静に対処する努力してた。

でもね。道具と多少頭使えば いろんな事一人でできちゃうし、

私は 誰かが居ると甘えちゃうから、一人で努力して できる事はやればいいんだと思った。

≪できること≫ はね!!

でも世の中 フォークとホイストある個人工房ってないよね。 しかもこんな贅沢な 鉄板様や定番、 普通はありえないね。

タカショウさん感謝です。

あっ!!この模様替えで何が変わったかって?

一枚板の広い床ができたこと。 ホイスト可動範囲に鉄板が来た事で 一枚板の上で大きな物を制作できるようになったこと!!

最近の記事

カテゴリー

Monthly

Tag