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March.05 2013

2012秋《大谷機械製作所訪問記》

またまた遡って、ブログ書いてみるf^_^;ど〜しても書きたい!《大谷機械製作所訪問記》120301_1836~01.jpg

大谷機械製作所訪問を決めたのは 2012年9月末。

その時は 《日新製鋼展》なんてまるで予想していなかったから欲張りに計画していた。

しか〜し、出発の一週間前に日新製鋼ギャラリーのオファーがありまして(°□°;)

というわけで、出発した時は 嵐の序章は始まっていた。

そんなことはさておき、行くと決めたら行こう!! 楽しむ時は楽しもう!!

大谷機械さんを 訪問する目的というか 口実は、社長さんがShonandai MY Galleryの二人展で注文してくださった 《漆×ダマバングル》 を納品する為。 ついでにちゃっかり工場見学もさせていただいちゃおうという目論見。

10月16日

埼玉の工房にて 日新製鋼展打ち合わせ 兼パンフ用撮影、夕方からバイト。

バイト後、帰宅しシャワー浴びて、10月17日午前3時近くかな〜 愛車と出発!!

東北道を南下し、(東名高速集中工事のため)中央道に乗る、午前5時頃 双葉SA着。 愛車で仮眠。

午前9時再出発。

飯田辺りから雨が降り出す。 雨にも負けず!!大阪の大谷機械さんまで一直線!!

一人でこんなに長距離走るの初めてだったが、 愛車は快適に走り 彩速ナビは完璧にエスコートしてくれた。

午後3時過ぎ 《大谷機械製作所》 到着〜♪。

板見社長と 細見副社長の 笑顔に迎えられホッとする。

挨拶もそこそこに、目の前にそびえる 巨大なエアハンマーに唖然。

うわ〜!!!機関車みたい☆DSCN6722.JPG                       (1トンハンマーの前で左から私、細見さん、板見さん。)

だってこれ地下にも続きがありまっせ(◎o◎) 堀り込み1メートルだそうな。DSCN6723.JPG

この子というか、もはやこの大きさではこの方というか、 とりあえずこちらさんが1分の1、 1トンハンマーというサイズ。

要するに 1トンの打撃能力を持つということ (◎o◎) 私の愛機ハナは20分の1トンハンマー。 打撃能力50キロ。

そりゃデカいわけですね。DSCN6754.JPGシリンダーもこの大きさ☆ 惚れ惚れする〜。

近づいてあちこち覗き込んで、 登りたい衝動と抱きつきたい衝動に駆られるけど ぐっとガマン。

これでダマスカス作ったら 巨大なの出来るな〜 とワクワク (実際はエアハンマー以外の諸条件で困難)

大谷機械製作所さんは 現在日本で唯一の エアハンマー製造会社、 67年程の歴史を持つ。

ハナも 今46歳。 バリバリ現役です。

以前にも書いたけど、 大谷製品は壊れない!!

社員さん達は 「うちの機械はまず壊れませんから」 と胸をはる。 そして、ユーザーも 「壊れないって言ってるし、 壊れたことないよね」 と言う。 それが大谷機械製作所のエアハンマー。

Made in Japan の精神 ココにありね。

これも大谷機械産〜。

DSCN6753.JPG

これをヘッド脇に設置して 抜け方向から、ズドンと叩くと楔 (くさび) が抜けるか緩むかするのだろう。

「あの楔外すのは大変なんだよね〜 いいな〜☆」 と目を見張る私に、

板見社長が「ハナはちっちゃいので ハナが飛んじゃうかもしれませんね〜」 あら残念 (*_*)130305_1619~01.jpgあとでカタログ見てわかりました。 確かに!!こりゃ規模が違いました。ハナすっ飛ぶね!!

工場内をぐる〜っと見学させていただく。DSCN6737.JPGDSCN6738.JPGDSCN6743.JPG職人さんたちが それぞれの作業に取り組む姿はかっこいい。

そういえば、板見さんも細見さんも 社員さん達に 私を 「ハナちゃん」 と紹介してくださる。 ハナは私のエアハンマーで 私はナナだけど、 みんなが 「あ〜ハナちゃんね」 と納得してるから、なんだか嬉しくなって ハナの名を乗っ取る。

ハナは 「ハナ」 って名前になって良かったね。 きっとハナは名前をもらった事で 人格(?)をもったのだね。

それぞれの担当者が 責任を持って仕上げた 部品が組み立てられ、 一つのエアハンマーになる。

部品は 50個程だそうな。DSCN6764.JPGその50の部品を組み 調和させて一体の完成品を作るには 熟練が必要だそう。

機械の音を聞き取り 部品の不調和を調和へ 導くのだという。

ホ〜ォ。 熟練した職人さんたちが作った部品とは言え個体差はある、 最初から調和してるわけでもないのだろうね。

その調和のスペシャリストが 副社長の細見さん。ハナの主治医!!つくづくすごい主治医がついてくださった。

1トンハンマーを作るには半年程かかるそうだ。

この時作られていたエアハンマーは 金など高級な金属を叩く職に就くそうだ。 1トンハンマーで叩く金ってどれだけの金塊なんじゃろか(°□°;)

そうゆう金製品は飛行機の部品などに使われてるらしい。 どうりで飛行機って高い訳だ★

ハナも金塊叩いてみたいね〜。

今回1トンの大型エアハンマーを タイミング良く見られたことに 感謝。

大谷さんで 製作するのは 4分の1や2分の1という 中サイズのエアハンマーが多いそうだ。DSCN6742.JPG古い2分の1ハンマーさんメンテされていました。DSCN6749.JPG

何棟かある工場の中の1棟。この部品達はスタンプハンマーかな?

最後にもう一つお願いごとしてみる。

以前お話しいただいたハナと同サイズのエアハンマーを見せていただく。

ちっちゃ!!!!!ちっちゃいね〜空飛んじゃいます。DSCN6756.JPGハナもうちの工房でも飛んでるけど (^o^)/ かわいいね〜

まぁ、大谷さんのクレーンは50トンクレーンってのもあるから、いろんな物 飛ぶんだろうな。 それに耐える 建物もスゴイ!!

DSCN6757.JPG「これ現状メンテナンス必要ね。音が違うんだ」と細見さん。ワカリマヘン (/_;) 私が出会った エアハンマーは みんな音が 違くて この子の音も 個性にしか思えない。 個性と異音の違いは細見さんには歴然なのであろう。

ハナが再起不能の時の 保険に欲しいけれど、ハナも壊れなさそうだし。

これからメンテするそうです。 どなたか買いませんか~?とのことです。

事務所入り口には 《途轍》 も居ました。 大切にしてくださって ありがとうございます。

途轍は、ダマスカスオブジェの中でも ハナの軌跡そのものが 作品になってる。 いわば、 大谷機械製作所と ナナのコラボみたいな 作品だ。

途轍が一緒に並ばせていただいてるのは ミニチュア製品見本。 この子たち動くんだって!!DSCNs6769.jpg

後ろ髪引かれながら 工場を後にして、 板見さん細見さんと楽しくて美味しいお夕食をいただきました(^w^)DSCN6774.JPG

外は雨がざぁざぁ降り、天気予報では 大雨注意報が でていたようでした。

しっかり 車中泊の予定だった 私にまさかの 「大谷stop」 が出まして。暖かい お宿まで 手配頂いてしまいました。

感動と感謝の 大谷機械製作所訪問でした。 大谷機械製作所のみなさま とってもとってもありがとうございましたm(_ _)m。

あの巨大な 1トンハンマー また見たいな〜!!

地下に埋まった部分がせり上がった状態を見たいな〜 輸送はどうするのかな?DSCN6724.JPG大谷機械製作所さん、今後ともますますの発展をお祈りしています☆

大谷機械製作所hp

http://www.otani-machinery.com/ 

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