鏤? Diary Forja-Artistica

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July.28 2007

ダマスカスリング

久しぶりにジュエリー制作しました

まず感想。

こんなに大変だったっけ?

やはりジュエリーは採算合わないですね~。

これは私自身が好きだからやってるだけです。商売としては成り立ちません。キッパリ

今回は代官山のアステリズムさんからのオーダー分のダマスカスリング1個のみの制作。

ダマスカスってなんなのさ?という方も居ると思いますが、

簡単に言うと異種金属を加熱と加圧することによりできる、模様を持つ金属です。

ナイフのブレードになることが多いです。

ダマスカスを鍛える仕事は非常に大変かつシビアな仕事です。まぁだからこそ楽しいけど。

次回やった時、鍛えの作業を載せます。

今日の工程は一度ミクで公開してるので、ミクの方々には申し訳ありません。

今回ダマスカスは すでに鍛えてあったので、地金をリング用に叩き延ばし、

それを完成予定サイズより少し細い棒に巻き付ける。

  

巻き付けると一言で言っても、ここが要注意・

ゆっくり火にかけ、温度のムラをなくして少しずつ丁寧に。

そうしないと、ダマスカスが解体してしまう危険がある。

そのリングをベビーグラインダーの刃の番手をあげながらピカピカに磨いてく。

わたしにとってはグラインダーが一番やりやすい。

でもグライダーで磨いてると 抑えきれず、リングがすっ飛んでいくことがある。

すっ飛んで行方不明になったダマスカスも、もちろんある(T_T)

すっ飛ぶと傷も付くし、衝撃で亀裂が入る事もある。だからすご~く焦る

今回はなんと2回もすっ飛んだ★★

すがる思いで飛んだ方向を探し、発見☆

さらにすがる思いで拾いあげる。大丈夫(^_^)v亀裂無し!!

強烈なスピードで叩きつけられてるのに亀裂一つ入らない☆

ということは今回は地金が上出来なのね!!

とある種の屈折した誇らしさに包まれる。

しかしすっ飛ばない方法がないものだろうか....?

いろんな方法を試みてるのだが諸事情で未だ有力な方法は見つかってない。

磨けた!!

(この時点で模様はわからない。)

ピカピカになったら次は酸に付ける。

酸により鉄が腐食されてここで、ようやく模様が現れる。

出っ張った所がニッケル。凹んだ所が鉄。

美しい模様が出た時が作り手の報われる瞬間。

でも工程はまだ続く。

リングに酸が残っているとサビの原因になる。

リングを中和剤に漬けて一晩放置。

それを再び磨きあげる。

この段階ですっ飛んだら磨きを最初からやり直しになる.....。

磨けた。

いいんでない!?

満足☆

どんな方が付けてくださるのかなぁ。

個展準備で忙しいし8月中に納品して下さいと言われてたけど、

ジュエリーは夏こそ身につけたいもんだよね。

そう思って仕上げました。気に入ってくれるといいな。

私のジュエリーは高い。

鉄でしょ、鉄なのに...と言われる事もしばしば。

高いけど仕上げだけでこんな時間がかかる。

でも、今回のように高くても理解して買ってくれる方もいる。嬉しいな。

夏こそジュエリーだけど夏こそサビるので要注意です!!

サビないように毎日のお手入れ。

どんなサビでもたいてい元通りになりますから相談してくださいな。

そうだ!今度ダマスカスのお手入れコーナーもホムペに作りましょう

関係ないけど 後ろ2枚の写真は、新入りデジカメ君。

ようやく、パソコン、デジカメ、プリンター複合機がつながりました。

まだ、Vistaに対応してない物もあり、時間かかりました。

でも、この忙しさの中ですべてが 開通したことが奇跡!

デジタル苦手なのにね。

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