カテゴリー: 工場見学

  • 《日刀保たたら》その3ー許可をもらった日ー

    DSCN9469.JPGたたらを見たいという人は腐る程居るだろう。頼まれても容易く動ける内容では無いはずだ。 Mさんも 木原さんも 無理を承知で超異例のお願いをして下さったと、想像できた。 私、この人生を選択して 良かったんだ。この生き方だったから与えられたチャンスなんだ。 Mさんと木原村下のやりとりは 私の歩んできた道に 許しを与えてくれたような気がした。(勝手にね。)

  • 《日刀保たたら》その2 ー神か? 魔物か?ー

    重い身体を持ち上げ丸太をコロにしてゾロリ、ゾロリと引かれていく。 鯨が海から陸に上がろうとしているように。 丸太の焦げる臭いが立ち込める中 下面が真っ赤で熱気と緊張感を帯びたその物体は例えようの無い存在感だった。 神か? 魔物か? 巨神兵か? その姿も 情景も 尋常ではなかった。DSCF2021.JPG

  • 《日刀保たたら》その1 ー鉄の神々に会いに行くー

    それに反してこの火は生命を宿している。 呼吸をし村下 (むらげーたたらの操業責任者) と会話をし踊っている。 人間を見て人間を人間として捉え、いつでも猛威を奮える体力を持ちながら 歩み寄ってくれているように見えた。 しかし、私にはその火の言葉はまったくわからない、 ...羨ましく少々悔しい。 2016年2月5日 島根県奥出雲町にて「日刀保たたら」操業を見学した。

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  • 地味じゃなかった。(日新製鋼株式会社見学その2・周南製鋼所)

    「周南は地味ですよ。電気炉は覆いがあるから溶銑は見えません。ガッカリしないで下さいね。」
と念を押されて見学スタート。電気炉へ向かいます。もちろん構内巨大なので移動は車です。

電気炉の建屋をに近付いた時、ちょうど取り鍋が台車で移動してるのが見えた☆ ちょっと幸先イイカモ☆
 電気炉2基を左右に 見下ろせるスペースでしばし見学。

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               《日新製鋼卓上カレンダーから 周南製鉄所/溶銑取鍋 写真 森信英(GEO)》

  • たぎる鉄(日新製鋼株式会社見学その1・呉製鉄所)

    溶けた鉄の飛沫は 火花になって散り、その火花一つ一つがきらめく花火のように、パッと花開いてから虚空に消える。
マグマのようでもあるし、巨大な花火のようでもあります。 

あまりにも素晴らしい光景に感動していると
「鉄に対する理解があるでしょうから。危険も理解できるでしょう。」と特別にもう一歩先に進ませてくださいました。 床に覗き穴が空いています。
覗いてみると (◎o◎) 金色の滝です!!!




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             《日新製鋼株式会社卓上カレンダーから 呉製鉄所 高炉 写真 森 信英(GLO)》

  • 大谷機械製作所再訪

    Nさんいわく、 「細見副社長は 私にエアハンマーの空気の流れなんて教えてくれたことありません、いつも 「聴きなさい。感じなさい。全て音に現れる」と言います。 何年も経って大体の空気の流れを理解してきましたが、論理的にわかる事よりやはり耳でわかる事の方が多いです。」 なるほど〜 音なんだ。やはり。

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    このエアハンマーはどのような時を経てココに戻ってきたのだろう?

  • 2012秋《大谷機械製作所訪問記》

    飯田辺りから雨が降り出す。 雨にも負けず!!大阪の大谷機械さんまで一直線!! 一人でこんなに長距離走るの初めてだったが、 愛車は快適に走り 彩速ナビは完璧にエスコートしてくれた。 午後3時過ぎ 《大谷機械製作所》 到着〜♪。 板見社長と 細見副社長の 笑顔に迎えられホッとする。 挨拶もそこそこに、目の前にそびえる 巨大なエアハンマーに唖然。 うわ〜!!!機関車みたい☆

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  • signal <海原へ>

    古い話になってしまったが、書かずにはいられない出会いと、死ぬ気で作った 作品があった。 多分今までの、人生で一番死ぬ気で作った作品だった。 発端は、昨年11月16日の夕方。1通のメールが舞い込んできた。  「 Forja Artistica 様   はじめまして。 私 木本と申します。   貴方様のブログを見て メールしております。   貴方様のブログに行き着いた きっかけは “大谷機械のエアハンマー”=ハナ?です。」 という 出だしで 差出人には 「K製鋼 木本」 と記されていた

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