最近、岐阜の鍛冶屋佐野さんが、鉄を溶かして《ゴニョゴニョ》してて、なんだか楽しそう。
ちょうど名古屋に行く予定だったので、岐阜まで足を伸ばしてみることにした。
出発前日、エアハンマーのメンテナンスをしてくれてるホソミエンジニアリングの赤井さんに
「佐野さんの所に坩堝鋼見に行くの」と話したら「ボクもボクも!!」と。
《この幟に惹かれて恵那峡で道草》
2022.6.2
9時半頃佐野さんの工房に到着。
数種類の鉄の小割りを坩堝に入れて、炉に耐火煉瓦を組んだ簡易的な窯に設置。点火。
《佐野さん火力調整中》
美しい火を観察しながら、百年の知己のように語り合った。
昼12時頃、
静かな火花が上がるのを確認して、送風機を止めると、鉄たちがざわめいてる声が聞こえて来た。
溶けて自由になってビックリしてるんだろうね。
お昼行って帰ってきたら、佐野さんの工房前で、ブンブン手を振る赤井さん発見。
ホソミエンジニアリング赤井さんは私のエアハンマー《ハナ》の主治医。
もちろん佐野さんのエアハンマーの主治医でもある。
「わぉ赤井さん体型が激変したね〜細マッチョになってる〜」と脇腹突いてたら、
車の影から「菜々ちゃーん」と。
ホソミエンジニアリングの社長細見さんと事務員さん登場!!
顔見た瞬間猛ダッシュで飛び付いて行っちゃう程嬉しかった。
この時ほど犬になりたいと思った事はないわ。犬なら尻尾ブンブン振って喜び表せるからね。
《みんなに見守られながら、佐野さんのエアハンマーにメンテナンスプレート取り付け中》
「赤井さんだけでも嬉しいのに、なんでお二人も居るの⁉︎」
「埼玉は遠いけれど、岐阜に来るなら会いに行かんとなと。」
もう、犬なら尻尾振り過ぎて、ちぎれ落ちてる。
だって大阪からよ。片道200キロ以上よ。
佐野さんがニヤニヤしながら「実は知ってたんだ〜」って裏切り者〜。
そして私は超絶幸せ者です。コレ程嬉しいサプライズは、人生でなかったかも。
そして、午後は坩堝鋼は静かに除冷。
佐野さんのエアハンマーの外れなくなった楔を細見さんの指導のもと外そうと奮闘する、赤井佐野ペア。
しぶとくて、しぶとくて、結局外れない。
「乗りかかった船だ、赤井、明日道具揃えて出直してやりなさい」と細見社長。
マジで良いのですか?とビビる佐野さん。
ホソミエンジニアリングはどこまでも愛に溢れてる。
とりあえず、佐野さんのエアハンマーにはメンテナンスプレートが貼られたよ。
夕方、1人で清流と夕陽のみえる露天風呂で汗をながして。
生きててよかったとつくづく、しみじみと。
人の愛が、愛される喜びが素直に心に沁み入る。
そして愛すべきたくさんの人に囲まれている幸せを感じた。
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佐野さんリンク https://motohira.jp/