鍛冶芸術家 古屋菜々作品展


お久しぶりに、個展します。

ささやかな個展です。山の神を怒らせないようにひっそりします。

宮城県山形県にまたがる蔵王宮城県側、遠刈田温泉です。DSCF0357.JPG

ここしばらく色々ありました。正直キツかったです。

そこで、痛感したのは《この命がどれほど稀有な事か》ということです。

はたと自分の人生を振り返り、この先の人生を見据えた時、生きている限り手放せない物が明確になりました。

鉄です。ダマスカスです。

その存在が 私に生きる許しと意義を感じさせてくれるのです。

同時に、個展に備え 過去作品の写真整理をしてましたが、一つ大きな発見がありました。

「私は鉄に愛されているんだ☆」ってことです。

私自身には才能もセンスもないのです。なぜこんな作品を発想したのだろう?と思う作品がたくさんありました。

いつも作品1つ完成すると「やばい!! 廃業だ!! 発想の泉枯渇だ...。」となります。

過去作品でアイディアスケッチのあったものは、せいぜい1、2点です。

学校では、スケッチを何十も書くことを要求されました。作家になってからも「海外ではスケッチが重視されます。

クロッキー帳の中にこそ作家の意図がある。」と何度も言われました。

「知らんがな!!私は才能豊かな作家様とは比べ物にならん程貧困な発想力なんですよ。」と何度思ったことだろう。

しかし、無の状態でも、鉄は私の中の何かを呼び起こすのです。

さあ、ボクは君と会話したいんだよと言わんばかりに!!

「それって愛されてんだ!!」と気付いたわけです。

今回、いまだ万全とは言えない状態で 会期が近づいています。

また、今までの大きな空間で菜々展を見てきた方には物足りない恐れがあります。

でもきっと、私にとっては意味のある一歩になると思います。スキャン 3.jpeg

https://www.facebook.com/musee.maenaka

在廊予定日

5月30日、31日

6月5日、6日

箱根山にかき消されておりますが、蔵王の状態が心配であります。

遠刈田は通常通りの日々のようです。


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