個展始まりました〜\(^ー^)/
個展ってさ。端から見ると「作家は主役になってイイ気分でしょ?」と思われるかしら?
実際、個展ってそんな生易しいもんじゃない。
お客様は正直だ。そして自分はもっと正直だ。
お客様が楽しんでいるかどうかは手に取るようにわかる。
たとえお客様が喜んでくださっても、作家自身が自分の仕事に満足していなければ、賛辞は木枯らしでしかなくなる。
私は2007年に木枯らしを経験した。
それから数年、自分の成長に重点を置き、一切の展示をしなかった程だ。
さて、今回はいかがでしょう?
初めての お客様の笑顔、驚きはとても自然で素直な反応だ。
手強い常連さん達の笑顔も 楽しげで発見する喜びを 感じているようだ。肝心の、私は?
春の蔵王のいたずらっ子なそよ風に満たされています。
搬入直前にもショックを受けることがありました。2月末から起こった数々の負の連鎖のトドメのようでした。
「とにかく搬入しなくては!!!」22時にようやく全ての作品完成。
どうにかこうにか愛車に荷物を詰め込み ほぼ徹夜で出発。
蔵王に近づくにつれてボロボロに疲弊した古屋菜々の精神が《作家古屋菜々》に変貌していくのを感じる。
こんな経験初めてだった。
鎧のパーツを順々に身につけるかのごとくに、負の連鎖全てが《乗り越えた自信》《やり切った強み》へと変化し、
身体中に装着されていくのだ。
戦隊アニメの戦闘パーツがどこからともなく飛んできて装着されてくあの感じ。
身体の内側から「ガシャンコ〜ン!!ガシャンコ〜ン!!」って装着音が聞こえてくる気がした。
ギャラリーに立った時には肉体的疲労はあったものの、心は作品達のリーダーを務められる状態になっていた。
そんな私にお客様の反応がパワーを倍増してくださる。
帰りがけに、ギャラリーのオーナーが 一声かけてくださいました。
「あなた、どんなに辛い事があっても、何があっても、仕事(作家)を辞めてはだめよ。あなたを支えてくれるのは仕事だけなのよ。」
この数ヶ月の出来事なんてほとんど話してないのに(思い出したくないし)。
運転中に、(ご自身も陶芸家を続けてらっしゃる)その言葉の重みと意味に涙が出そうになりました。
古屋菜々、完全復活!!!明日午後、(6月4日木曜日)予定外ですが、蔵王に戻ります。
お得意の車中泊からの在廊です。ホテルのフロントとか面倒臭いのよ。
今私の居るべき場所は蔵王です。
https://www.facebook.com/musee.maenaka
在廊予定日
5月30日、31日
6月5日、6日(+4日午後)
鍛冶芸術家 古屋菜々 作品展
2015.5/30Sat~6/6Sat
Open10:30~17:30(最終日17:00)
musee Maenaka
tel 0224-34-4455