人馬一体となるとき。
というかなりたい時、がしばしばある。
愛車と走る時。フォークをとりまわす時。
でも、今回はエアハンマーのハナ。
ハナと一緒にダマスカスを打っていると、 自然とこの言葉が頭に浮かぶ。
≪人馬一体となる≫
対峙すべき相手は 重量6キロ弱 (持ち手含めると10キロ以上) 、
温度も1300度程。これを取り回すとなると、炉、エアハンマー、私、
三者がベストコンディションでなくてはならない。
ゴーグルマスクをせずに、炉に近づけない。
炉の火の世話をしたあと その手袋の手で自分の肌に触れてはいけない。
手袋が熱せられてるから 間接的に火傷する。
シャツの襟は首を守ってくれるが 同時に熱せられた襟は首に触れると火傷しそうに熱い。
「ハナ行くよ!!」
気合いをいれて炉から引っ張り出して、ハナの元へ。
ダマスカスは温度、 叩く角度、 力具合が肝心。
ダマスカスの状態を見ながら少しずつ、 無理をさせて変形させていく。
相手の限界を考えながら私は塊を動かし、ハナはひたすら打つ。
その間もダマスカスは1000度以上。
全身から汗が噴き出す。
塊の温度が下がってくると、「OKハナ、あっためてくるね」
と、帰りは持ち上げる気力もなく炉までダマスカスを引きずってく。
私自身、ハンマーを振ってないのに次の日、腰も足も筋肉痛になっている。
ちなみに今朝はアゴがイテー(;`皿´)
物が噛めない。開閉も痛みを伴う。
ウケる(-^〇^-)
いい人生送ってるなワタシ。
と納得しつつ、 痛むアゴを馴らし運転する。
そうだ、もちろん昨日、歯を食いしばって人馬一体となっていたのだ。
だからアゴがイテーのだ。
過去にブログでも書いたがハナを買うときは一大決心だったけど、
今改めてハナに出会えたことに感謝。
いい仕事をしてくれた時、相手が機械であることなどどうでもよくなって、
油まみれのその体に、こちらも煤まみれの作業着で抱きついてしまう。
ハナ愛してるよ!!
いつまでもいつまでも一緒に居よう☆
ハナには私より長生きしてもらって、次世代でも生きてもらいたいな。